
南房総について
世は平成の大合併時代・2006年(平成18年)3月20日に
About History of Minamiboso



日本史と密接に関わってきた、『安房国』
南房総市と、隣接する館山市、鴨川市、鋸南町の3市1町がかつての安房国。
718年(養老2年)に、上総国から分かれて安房国が成立しました。
国府は南房総市府中(旧三芳村)あたりにあり、ここが安房の中心地で、
条里制の遺構も残っています。荘園も多く、統治者の交代が繰り返されていました。
戦国時代、里見氏が安房を統一し、さらに上総、下総の一部も支配するなど隆盛をきわめていました。
南房総市の岡本城、滝田城は里見氏ゆかりの城跡です。
戦国末期に里見義康が館山城を築城し、安房国統一の拠点としていました。
江戸時代初期、1614年(慶長19年)に里見氏は江戸幕府により改易され、
以降この地域は旗本領、天領、小大名の領地として分割統治されました。
明治初頭の郡制施行により安房郡、平郡、朝夷郡、長狭郡の4郡に分かれていましたが、
1897年(明治30年)に4郡が合併となって「安房郡」が発足し、
かつての安房国と同じ区域となり、「房州」が復活しました。